乳幼児を育てる人で「子供が指しゃぶりをやめなくて悩んでいる」という人はある程度いるのではないでしょうか。

我が家の息子(5歳・年中)も赤ちゃんの頃から続く指しゃぶりがやめられず困っていました・・・。
年齢とともに頻度は落ちたものの、眠いとき、ぼんやりしている時など、無意識に指が口に入ってしまう感じでした。
小さな赤ちゃんの指しゃぶりは、なんとも可愛らしく微笑ましい光景ではありますが。成長とともに自然と消失していくケースが多い指しゃぶりが、3才以降も続くようになると、話は少し変わってきます。
「大きくなっても赤ちゃんみたい」という恥ずかしさだけでないデメリットが指しゃぶりには多くあり、親としてはどうやったらやめれるのかとハラハラしてもんです。
我が家の息子は5才まで指しゃぶりが続きましたが「ちょっとしたきっかけ」で指しゃぶりがピタッと止まりました。正直そこまでの効果も期待していなかったので、私達親もびっくりしたのですが・・・。
<今回の記事は・・・>
- 我が家の息子の指しゃぶり卒業の経緯のご紹介
- 指しゃぶりが続いたらどんな弊害があるのか、原因なども調べたのでご紹介します
お子さんの指しゃぶりに悩む方の参考になれば嬉しいです。
まずは手っ取り早く指しゃぶりをやめたきっかけをご紹介します
通常はここで我が家の息子の指しゃぶりがなかなか止められず悩んだ経緯を切々を紹介するのかもしれませんが、多分この記事にたどり着いた人は、既にお子さんの指しゃぶりを悩んでたり、不安を感じている人だと思うので、さっさと方法をご紹介します。

ちなみに今回の方法の前に、指しゃぶり対策はあれこれしていましたが、効果が出ていませんでした・・・
指しゃぶり卒業のきっかけは1冊の絵本でした

はい、シュールな絵柄の絵本が登場しましたが。この絵本が我が家の息子が指しゃぶりと決別アウルきっかけとなった絵本「ゆびたこ」(くせさなえ著)です。
表紙の女の子も幸せそうに指しゃぶりしてますね。(苦笑)
どんなお話なのか、詳細はぜひ絵本を読んでください。大まかな内容はカバーの内側のこちらに・・・

主人公はもうすぐ1年生の「わたし」。
両親やおねえちゃんに指しゃぶりをやめるように言われ、「もうやめる!」と公言したけどやっぱりやめられなくて本人も困っています。そんな時に指の「ゆびたこ(吸いダコ)」が喋り出すんですね・・・。
ストーリーは紆余曲折あって、主人公の「わたし」は指しゃぶりをやめることができます。
絵本「ゆびたこ」の効果 〜我が家の5才(年中)の場合〜
偶然トイザらスの絵本コーナーで「ゆびたこ」をお父さんは見つけて購入したのですが。お父さんが2回読み聞かせをして、ピタッと指しゃぶりがなくなりました。
起きている時は指しゃぶりを全くしなくなったけど、眠い時とか無意識に近い時はどうなんだろう・・・と思いましたが、なんと眠い時なども全く指しゃぶりをしなくなりました。
絵本を読んだ夜、布団に入って眠くなるころの様子を見ても指を咥えようとはしていませんでした。数年間、どうやったらやめてくれるのか頭を悩ませていた指しゃぶりがこんなにあっさり止められるとは・・・!

あまりの効果に驚いてしまいました!
でも何かも拍子にまた指を咥えたくなるのかな・・・何かの安心のために指しゃぶりをしていたのだとしたら、急にやめて不安になったりしないのかな・・・?と思って、念の為「指を咥えたくなったらほっぺに手のひらを添えてみたらどうかな?」と指しゃぶりの代替行動を息子に提案してみました。
しかし、そう頻繁に頬に手を添えるような行動をすることもなく、指しゃぶりのみが消失した感じになりました。
ちなみに「ゆびたこ」のお話は怖いの?私の見解、息子の感想
卒乳する時、胸に怖い鬼の顔を描いたり、何か子供をしつける時に「怖さ」で子供の行動を変えようとすることがありますが、これは正直なところあまりしたくないですよね。
お父さんが「ゆびたこ」の絵本を買ってき他時、子供に読み聞かす前に夫婦で読んでみました。

確かにシュールなイラストとゆびの吸いダコが喋り出すという非現実的なストーリーもちょっと子供には衝撃的なのかな・・・と思いましたが・・・
ストーリー的に主人公の「わたし」が、「怖さ」で指しゃぶりをやめたのではなく、自分の意識で指しゃぶりを克服する、というストーリーになっているので、子供に読んでも大丈夫だろうと思い、読み聞かせしました。
効果がテキメン現れた息子に感想を聞くと

最初はー、ちょっと怖いかなーって思ったけど、怖くないよ。
女の子が指食べるのやめたら、ゆびたこさんいなくなったでしょ。
ぼくもゆびたこさんいらないなと思って。
というような感想を述べていました。絵本を見て顔色が変わったり泣いてしまうような恐怖を感じることもないようです。
自分自身(息子本人)も、指しゃぶりをやめたいと思いつつ癖でやめられず続いていたことを、絵本の中の「わたし」が克服したことで、自分もできると思えたようです。
また、絵本と同じく指しゃぶりをやめると、みるみるゆびたこが小さくなるんですよね。
折に触れて、息子とその小さくなったゆびたこを確認すると、その変化も息子的に「指しゃぶりをやめられている!」という自信に繋がったようです。
息子の指にいた「ゆびたこさん」もいなくなった

絵本を読んでから1ヶ月ほど経ちますが、両手の親指にできていた「ゆびたこ」は無くなりました。
息子本人も両親に注意され続けた「指しゃぶり」がやめられて、嬉しかったようです。「ゆび食べなくなったねー」って話をすると、うふふ・・とちょっと自慢げな顔をします。
そもそも指しゃぶりって・・・
我が家の息子が指しゃぶりをやめたきっかけと経緯をご紹介しましたが、そもそも指しゃぶりってなんなんでしょうね・・・。
指しゃぶりを卒業したものの、過ぎ去ってしまえば「あれは一体なんだったのか・・・」と気になったので、指しゃぶりについて少し調べてみたのでご紹介します。調べたのは、信頼できそうな医学関連のサイト中心です。
参考にしたサイトのリンクもご紹介しますので、興味がある方は読んでみてください。
そもそも指しゃぶりってなに?

指しゃぶりは、お腹の赤ちゃんもしていることで、お腹の中で母乳を吸う練習を指しゃぶりでしているそうです。
生まれて3〜4ヶ月になると赤ちゃんは近くにあるものはなんでも口に運ぶようになりますが、これはその口に運んだものを何かを学習する行為なのだそうです。
それが成長し、立ち上がり、歩けるようになると、手を使うことが増え、自然と指しゃぶりが減ってきます。
さらに成長し母子分離で、同年代の子供と過ごす時間が増えてくると指しゃぶりをする機会はさらに減り、5才こどまでには指しゃぶりをしなくなるのが普通のペースだそうです。
もともとは、赤ちゃんが生まれてきて生きていくためにしていた「練習」が、消失せずに残ってしまったものがゆびしゃぶりなんですね。
ちなみに下記のリンク先を参考にしましたが、衝撃的なのが「6歳以降になったら、特別な対応をしない限り絶対にやめられない。」という記述があります。
早めの対応が必要ですね。
なぜ指しゃぶり?原因はなに?

普通は自然と消失していく指しゃぶりですが、3歳を過ぎてもやめないのにはどんな理由があるのでしょうか。
子供も成長とともに、ストレスを感じています。
そのストレスをやり過ご手段として指しゃぶりをする子どもがいます。ストレスで心に負荷がかかっていることから、自分の心を解放したり、気分を立て直すための行動が指しゃぶりなんですね。
大人が気分転換に散歩に出たり、甘いものを食べたり、ストレス発散をするように、それが子供にとっては指しゃぶりという子もいる、ということですね。
子供がストレスを発散したり、感情を立て直す方法は、指しゃぶりの他に、「体をさわる方法」や「毛布を離さない」「タオルを離さない」など、自分にとって身近にあるものを使って行う傾向があります。
日本では「愛情不足」などネガティブなイメージでとらえられることが多いのですが、これは「心の負荷を軽減し、自分の心を整える」ための行動で、子どもの心の自立の第一歩言えます。

また、幼稚園(3才くらい)くらいまでには自然と消失するケースがほどんどなので、0〜2才ころのお子さんにちゃいしてはそこまで神経質にやめさせようとしなくても様子見でOKだそうです。
<参考にしたサイト>
すくコム>お悩みQ&A>「指しゃぶりは愛情不足が原因?」
の中の教育心理学者の遠藤 利彦先生、心理学者の大日向 雅美先生の回答
指しゃぶりの影響
指しゃぶりをやめずに続けた場合、どんな影響が子供に現れるのでしょうか。この影響を知ると、なんとか指しゃぶりをやめさせたい!と親としては気持ちが焦るかもしれませんが、主に下記にような影響があります。
歯並びや顎への影響
感染症への脆弱性
歯並びや顎への影響

歯の生え始めから3才くらいまでは、指しゃぶりが歯に与える影響はほとんどありませんが、3〜4才になると影響が出始めます。
歯並びが悪くなると顎の発育に影響を与え、永久歯の歯並びにも悪影響が及びます。また、歯並びが悪いと歯磨きをしても食べ物が口腔内に残りやすく、虫歯や歯周病の原因になります。
<参考サイト>
愛知県春日井市 さくら歯科 サイト
指しゃぶりの原因と対策について
感染症への脆弱性

これは我が家の体感としての話ですが、やはり色んなものを触った指が直接口に入るのは、手に付着したウィルスや菌が体内に入りやすいようです。
保育所や幼稚園に行き始めて指しゃぶりが続いていた時期は、風邪にインフルエンザにアデノウィルスに・・・ありとあらゆる感染性の病気をもらってくるようになりました。

もらってきた病気に家族が順番にかかってしまい「家庭内パンデミック状態」に何度もなりました。(苦笑)
最初に病気になる息子が治る頃に、看病で弱った私が発症するというケースも・・・なかなかの地獄でした。(苦笑)
ところが、指しゃぶりが止まった頃からインフルエンザが猛威を振るう季節になり、息子が火曜幼稚園でもインフルエンザになった子がかなり多かったですが。
今シーズンに関しては今のところ我が家は「無風状態」です。
このまま手洗い、うがいを励行してインフルエンザの季節を逃げ切りたいところです・・・。
まとめ:指しゃぶり対策と指しゃぶりに関するあれこれ
今回は・・・我が家の息子が指しゃぶりをやめられたきっかけになった絵本「ゆびたこ」のご紹介と、指しゃぶりについて調べたことをご紹介しました。
赤ちゃんの頃は、指しゃぶりをすれば安心してスヤスヤ寝る姿をみて「指しゃぶりすげぇ!」と思っていましたが、成長してもなかなか指しゃぶりややめられず、親としては正直焦っていました。
かかりつけの小児科や歯科の先生に相談もしましたが、「頻度は下がってきているし本人も指は食べ内容がいいという認識があるなら、もう少し様子をみてみましょう」と言われていました。
とはいえ、何となく歯並びにも影響が出始めてた気もするし、病気にはかかりやすいし、永久歯は生え始める時期までには何とかやめてほしいと、切に願っていました。
- ある時は神経質に、ある時はヒステリックに注意しまくったり
- 苦い味のするクリームを指に塗ってみたり
- 絆創膏を指に貼ってみたり
- どんな悪い影響があるのか説明して説得したり
色々対策はしましたが、どれもスッキリ指しゃぶりをやめるほどの効力がありませんでした。息子は指しゃぶりはしないほうがいい、ということはこの過程で理解できていたようですが、癖になっているものはなかなか止められず、注意するたびに本人も「わかってる!」と言っていました。(苦笑)
そんな中で偶然見つけた「ゆびたこ」の絵本で、我が家の息子はスッキリ指しゃぶりをやめることができました。
「ゆびたこ」の絵本をきっかけに、指しゃぶりをやめさせるためには以下のポイントを押さえておくと良さそうです。
- 本人に指しゃぶりをやめたい、やめたほうがいいという意識があること
- 恐怖心でやめさせるのではなく、主人公の「わたし」と自分を重ね合わせることができるほうが良いので、絵本の内容をしっかり理解できる4〜5才くらいがベスト
理解力がまだ乏しく、登場人物に自分を重ね合わせることができない幼い年齢のお子さんには、ただただ「怖い絵本」になりかねないので、注意が必要かと思います。
実際、我が家の下の子は、お兄ちゃんと一緒に読んだ「ゆびたこ」は「ただただ怖い絵本」という印象が残ったようです。
3歳ころまでの指しゃぶりはあまり深刻に考える必要ありませんが、4歳近くなるとそろそろ注意が必要です。かかりつけの小児科や歯科の先生に相談しながら、子供本人に過度なストレスを与えない程度に説得や対策をしていくことをオススメします。
子供自身に指しゃぶりをやめたいなという気持ちが芽生え、絵本のお話が理解できるようになれば「ゆびたこ」の絵本を試してみてください。
アマゾンのレビューでも「ゆびたこ」のおかげでスッキリ指しゃぶりがやめられた、というものが多くありました。
入園、入学に向けて、指しゃぶりをスッキリやめさせたいとお考えの親御さん、試す価値のある絵本です。万策尽きたらぜひお試しください!
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