ペン習字にオススメ万年筆3選!書道の先生が初心者にも扱いやすいものをご紹介!

ペン習字おすすめ万年筆 字を書く

 

こんにちは!ひみこです。

ブロガーやライターをしている私ですが、自宅で書道の先生もしています。

大人のペン習字教える時、「ペンは自分は書き慣れたものを各自準備してください。」と言っていますが、「なにを使ったらいいかわからない」とよく言われます。

または、用意してきたペンを見てみると、ペン習字向きではないかな・・・と感じるペンを持参される方もいます。

・・・じゃぁ、もう初めからペンを指定してあげたほうがいいんじゃない?

と思い始めたので、私なりペン習字にオススメのペンを指定して生徒さんに紹介することにしましたので、ブログでも紹介します!

ペン習字ではぜひ万年筆を使って欲しいので、万年筆を主に紹介します。なぜペン習字には万年筆がオススメなのかも合わせてご紹介します!

<今回の記事はこんな人にオススメ>

ペン習字で万年筆を使いたいけどどれを選べばいいかわからない人

こんな方のお役に立てると思います。是非参考になさってくださいませ!

なぜペン習字は万年筆がいいの?

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まず、簡単に「ペン習字にはなぜ万年筆がいいのか」ということを説明しますね。理由は以下の3つです。

  • 文字の中で強弱、緩急の「線の表現」ができる
  • 軽い筆圧で書けるので伸びやかな線が書ける
  • 書き味の良さ

それぞれ説明すると、長くなるのでこの記事ではその辺りの細かい説明は割愛します。(笑)

万年筆は形状や特性上、他の筆記具よりも軽い筆圧で多彩な線の表現が可能です。

漢字やかな、楷書や行書など、さまざまな線の表現が求められるペン習字では、多彩な表現に対応できる万年筆が重宝されるわけですね。

書道の先生がオススメ!ペン習字にオススメ万年筆3選+α!

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ここからは、私がペン習字をする生徒さんに実際にオススメしている万年筆をご紹介します!

選定の基準は以下の通りです。

  • 入手しやすい価格
  • 入手しやすい販売規模
  • 書きやすさ

この3点を満たしているものをご紹介します。

また、ペン先はペン習字初心者や万年筆初心者の人向けに、細すぎず太すぎないものをご紹介します。

書き慣れてきたら、細いペン先の万年筆にも是非トライしてください。繊細で美しい字が表現できます。

子供向けに作られたからこそ使いやすい!パイロット・KAKUNO(カクノ)

日本の筆記具メーカーパイロットの万年筆です。

販売する場所になりますが、価格は千円前後。街の文具店でも、ロフトのような大型のお店でもだいたい販売している安価な万年筆です。

もともとは万年筆を初めて使う子供向けに企画された商品のようで、

  • 軸が六角形(机の上から転がり落ちにくい)
  • 指で握るグリップは三角形(正しい持ち方で筆記できる)
  • キャップに外しやすくぼみがついている

など、子供が扱いやすく、書きやすい工夫があれこれ施された商品です。

ペン先はM(中字)・F(細字)・EF(極細字)を展開。(軸色によって展開が異なるので詳しくはパイロットの公式サイトでご確認ください。)

万年筆での筆記に慣れていないと、F(細字)やEF(極細字)はやや硬く、カリカリした書き心地がすると思います。万年筆初心者の方が使う場合はM(中字)から使うのがオススメ。

M(中字)のカクノなら、なめらかな書き心地で万年筆で筆記する心地良さを安価に体感できます。

軸とキャップの色展開もたくさんあるので、ペン先の太さと軸の色の組み合わせを変えて何本か持ってもいいな、と思わせてくれる価格ですよね♪

インクはカートリッジでもコンバータでも装填可能です。

手が汚れにくく、扱いやすいのはカートリッジ。

万年筆の扱いに慣れてきたら、インク瓶から自分でインクを装填するコンバータを利用するとコスパがぐっと良くなります。

インク瓶はこれ。

このインクはブルーブラックで紺色のような色です。

ペン習字で使う場合黒を使うのが無難ですが、何か指定がないならブルーブラックを使って練習するのもオススメです。

文字の線の中でインクの濃淡が出るので、字に雰囲気が出て「うまくかけた風」に見え練習意欲が上がります。(笑)

万年筆を所有する楽しさも体験できる?!LAMY・サファリ

LAMY(ラミー)はドイツの筆記具メーカーです。

価格は定価4000円(限定品などは異なる場合あり)ですが、アマゾンや楽天などでは1500円〜3000円程度で入手できます。

サファリもカクノと同じように、グリップが三角形。正しい持ち方で筆記しやすい形状になっています。

軸は定番の色展開と時期によって限定色も発売されます。インクを装填すれば何度でも使える万年筆なのに、いろんな色の軸が気になって、何本か買いたくなる万年筆です。(笑)

先に紹介したKAKUNOよりも雰囲気は本格的な万年筆にようですが、プラスチック製の軸で軽く扱いやすいです。

もちろん、書き心地も非常になめらかで、万年筆で筆記する心地よさを体感できる製品です。

ペン先は、M(中字)・F(細字)・EF(極細)の展開がありますが、LAMYの万年筆のペン先は結構太めにできています。

サファリのEF(極細)が、先に紹介したカクノのM(中字)くらいの太さです。(私の体感。製品によって個体差もあると思います。)

M(中字)にするとかなり線が太くなってしまうので、ペン習字には向きません。サファリを選ばれる場合はペン先はEF(極細字)がオススメです。

私はペン先の太さと軸の色の組み合わせを変えて、3本持っています。(笑)

インクカートリッジはこちら。

コンバータはこちら。

コンバータに装填するインクはこちら。

安価なのに本格的な機能と書き心地!プラチナ・プレピー

細さや種類によって定価にばらつきがありますが、定価は300〜500円程度の万年筆です。スケルトンのプラスチックボディのデザインが安物の使い切りのペンのようですが、使い心地は本格的な万年筆と同じです。

ペン先の太さは、M(中字)、F(細字)、EF(極細字)。ペン先の太い・細いの感覚はパイロットん万年筆と似ていると思います。

ペン習字で使うなら、M(中字)かF(細字)がオススメ。EFは細すぎて線の表現があまりできません。

万年筆を使っていると、キャップを閉めていても次使う時にペン先のインクが乾いてすぐに書けないということが結構あります。でもプレピーは「スリップシール機構」という仕組みを導入していて、ペン先が乾くことがなくすぐに書けない、というストレスなく使えます。

ちなみにこの「スリップシール機構」は、プラチナ万年筆の上位タイプの万年筆でも採用されている機能です。安い万年筆でも上位タイプの万年筆と同じ使用感を体験できるのは素晴らしいことですよね。

とりあえず、安価で万年筆を試して見たい人はプレピーがオススメです。

インクカートリッジはこれ。

コンバータはこれ。

コンバータに装填するインクはこれ。プラチナ万年筆のインクボトルはリザーバーが付いていて、インクを装填しやすい形状になっています。

(番外編)万年筆ではないけど、ペン習字にオススメのペンもご紹介します!

万年筆はやっぱりハードルが高い、という人もいると思います。

そんな肩のために番外編として、ペン習字に使える万年筆ではないペンもご紹介しておきます。こちら。

ペン先が硬すぎず、柔らかすぎず、ほどほどの筆圧で線の強弱や止め・ハネ表現が可能です。

「かきかたフェルトペン」という商品名の通り、小学生の書写のために製造されているペンですが、大人のペン習字にもオススメです。

インクも乾きやすく、右利きの人が縦書きにどんどん書いていっても手でインクを擦って紙が汚れることがあまりありません。

しかし、ペン先の消耗が早いのと、インクの消耗(乾燥)は早い気がするので、練習に使うなら何本がまとめ買いをしていうた方がいいと思います。

(まとめ)使いやすい気に入ったペンを用意してペン習字は練習すべし!

今回はペン習字で使う万年筆を、主にペン習字初心者、万年筆初心者の人にオススメのものをご紹介しました。

しっとり重い高級な万年筆も魅力的ですが、重さがあると書く時のペンの操作が難しい場合もあります。

この記事でご紹介した万年筆は、軽く普段使っている筆記具と変わらない重さで扱いやすいです。

「ペン習字を始めるのでとりあえずペンが欲しい」、「万年筆で書いてみたいけどいきなり高価なものを買うのは勇気がいる」という人はこの記事でご紹介した万年筆あたりから使い始めてみるといいですよ。

万年筆を使っていくうちに、もう少しこんな感じの方が書きやすいなという欲は出始めたら、もう少しお金をかけて好みに合う、いい万年筆を購入してみましょう。

自分の好みに合わせてペンを新調すると、ペン習字をするモチベーションもまた上がりますよ!

ペン習字は、自分が扱いやすく、書くことが楽しくなるようなペンが手元にあると練習が楽しくなり、どんどん上達します。ぜひお気に入りの万年筆を見つけてくださいね!

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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