我が家の年子の下の子がこの春小学校へ入学します。
大抵の場合、これまで幼稚園や保育園への親の送迎で通っていた子供たちが、自分の足で登下校をするようになります。
最初は親が途中まで迎えに出たり、友達と一緒に帰ってくるだろうし、きっと大丈夫!と自分に言い聞かせても、親としてはやはり無事に帰ってくるだろうか、と心配ですよね。

わたしもそうです。
交通安全と同じくらい心配なのが「防犯対策」です。
昨今は登下校中の子供を狙った不審者、連れ去りなど、心が痛む事件のニュースもよく目にします。
「怪しい人に声をかけられても絶対付いて行っちゃだめだよ!」と言ったところで、子供は具体的に「怪しい人」がどんな人のことをいうのかわからなかったりしますよね。
悪いことをしようとする人は「悪いことをしなさそうな雰囲気」で子供に近づいてくるわけですからね・・・。

子供だけで行動をし始める年齢(就学前後)の子どもにわかりやすく安全教育をするにはどうしたら良いものか・・・。
と思っていたところ、夫が本屋さんでとても良い本を見つけて買ってきてくれました。そんなわけで今回はその親子で「子ども身をまもるためにはどうしたらいいか」ということが学べる本をご紹介します。
<今回の記事は>
絵本「あぶないときは いやです、だめです、いきません 子どもの身をまもるための本」をご紹介。合わせて我が家の子どもの読んだ時の、子どもたちの反応もご紹介します。
親子で防犯の勉強ができる絵本「いやです、だめです、いきません」
前置きの中で登場した本がこちら。

内容は、小学生の女の子が「あぶない人」ってどんな人だろう・・・と考え始めるところからお話が始まります。

確かに子供に「あぶない場所や怪しい人には近づくな」と教えるけど、子供にとって「危ない」「怪しい」が具体的にどんなものなのか説明不足なのかも・・・
・・・と冒頭から親として、説明不足であることに気付かされます。
子供の防犯絵本を読み進めていくとわかること
「いやです だめです いきません」を子供と読んで1回目で「これはいい絵本だな〜」と思いました。・・・というのも絵本の内容が、
子どもにも親しみやすくわかりやすい内容で、
「あぶない」「あやしい」が具体的に説明されている
からです。
どんな人が「あぶない人」「あやしい人 」なのかが明確になる

主人公の女の子が自分の体験や、お母さんとの会話の中で、「あぶない人」とあぶない人になる可能性がある「あやしい人」が具体的にどんな人なのかを明確にしていきます。
経験値の低い子どもにとって、過去の経験から危険因子を持っていそうな人やそう言った人に遭遇しやすい状況を判断するのは確かに難しいですよね。
そういった経験値不足を補うためには、「わかりやすく、具体的な例示」が必要。
それがこの絵本で補うことができました。

子どもにあぶない人や場所へ近寄るな、と繰り返ししいつつも具体的に「どういう人や場所」なのか説明するのが難しかったので、とても参考になりました。
あぶない人に遭遇しやすい場所をあらかじめ知る

あぶない人、あやしい人がどんな人を言うのか分かると、今度はそういう人に遭遇しやすそうな場所を知り、遭遇のリスクを減らす方法も紹介されています。
しかも単純に「こういう場所が危険」という紹介の仕方ではなく「あぶない人はこう考えている」という視点で紹介されているのが、よかったです。
子どもだけでなく、親でも気づきにくいポイントが紹介されていました。
登下校の道だけでなく「あぶない人」は存在するかもしれないことにも言及
子供が就学するにあたっては登下校時、親の目の届かない子どもだけの時間ができることに意識が行きがち。
しかし当然ながら、子どもを取り巻く危険は登下校時に限ったことではありません。登下校時以外の日常にいる「あぶない人」についてもしっかり言及されています。

なら「ここは安全」と思っていたあんな場所、こんな場所・・・親子で改めて確認ができました。
「あぶない人」に遭遇してしまった時の対処方法が明確
気をつけていても「あぶない人」に遭遇してしまう可能性は残ります。遭遇してしまった時の対処の仕方も、明確に紹介されています。
こういった対処法が、いろいろ説明されても、咄嗟の時に出てこなければ意味がないのですよね、この本はタイトルのとおり
いやです だめです いきません
が危険回避のキーワード。簡潔でわかりやすく子どもが発しやすい言葉になっているのがよかったです。
言葉だけでなく、どういう行動をとるべきかもわかりやすく簡潔に紹介されていました。

いろいろ勉強しても、実践で活用できなければ意味がないので、対処法が簡潔に説明されている点がとてもいいな〜と思いました。
大人向けの解説ページもある
親子で読める絵本の巻末には、保護者向けの解説ページがあります。
絵本の内容をより詳しく解説されているので、絵本を子どもと一緒に読む前に大人があらかじめ解説ページを読んでおいて、その内容を踏まえたコメントをつけながら子どもと一緒に絵本パートを読み進めていくのも良い方法だと思います。

わたしは2回目に子どもと一緒に読む時は、巻末の解説ページに内容を踏まえた説明をつけながら読みました。
「いやです だめです いきません」を読んだ我が家の子どもの感想

我が家でも子どもと一緒に何回か読んで見ました。子供の感想をご紹介。
まずはこの春1年生になる娘ですが・・・

怖い!夜寝る前にはこの絵本読まないで!
この絵本を読んだことで「あぶない人」が具体的に分かるようになったことで、外の世界の「怖さ」をより身近にわかってしまったようです。(苦笑)
寝る前に読むと「もしもあぶない人にあったら・・・」というイメージが頭に広がってドキドキして眠れなくなるそうで、寝る前の絵本タイムにはこの本を読まないことになりました。
しかし、ただ怖がっているだけではなく、「こういうときはどうするんだっけ?」という質問を投げかけるけど「〇〇する!」と絵本の内容に沿った答えが、さっと出てくるようになりました。

こわがりなお子さんには、必要以上に怖がらせないように絵本を読むシチュエーションやトーンを少し工夫して読むと良いと思います。
まとめ
この記事では、子供向けの安全教育の絵本「あぶないときは いやです、だめです、いきません」を読んでみての感想を紹介しました。
経験値の低い子どもでは判断しにくい「あぶない人」「あやしい人」が具体的にどんな人を指すのかが、わかりやすく解説されていました。
また、そういうあぶない人に遭遇しにくくするためにはどうしたらいいか、遭遇してしまったらどうしたらいいのか、も分かる絵本でした。
これから子供だけで登下校を始める新1年生はもちろんのこと、防犯意識を再確認させるためにすでに小学生のお子さんにもおすすめの絵本です。
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