7月上旬にまたひとつ歳を重ね、誕生日のお祝いに万年筆をお迎えしました。使って数週間経ったので紹介・レビュー記事を自分の記録にも書いておきます。
なぜセーラー万年筆・四季織:雨音「春雨」?

誕生日のお祝いでいただいた万年筆ですが「好きなの選んで!お金出すから!」形式で買ってもらったものなので、私が選びました。選んだ理由は明快。

見た目が好みー!!
単純な理由です。インスタグラムで素敵な文房具写真をポストされるアカウントがありまして。その中で紹介されていた万年筆の中のひとつが「春雨」でした。
青磁のような淡い翠にマットな質感の軸に、透明感のある紫の天冠と尻軸・・・ちょっと色味的にあまり見たことがない万年筆ですよね。
インスタグラムで見つけてからずっと「欲しいな」と思いつつ、低下3万円超えなので勢いで購入せずいつ買おうかな・・・と機会を窺っていました、
セーラー万年筆・四季織:雨音「春雨」万年筆の仕様
春雨の仕様については公式サイトの情報が一番詳しいので、リンクを貼っておきます。
四季に降る雨や雨上がりの情景を万年筆に重ねたシリーズで、私はお迎えした春の雨をイメージした「春雨」のほかに
- 翠雨(夏)
- 霧雨(秋)
- 凍雨(冬)
の種類があります。
ペン先はMF(中細)のみで、21金中型です。

私にとっては初めての中細も・21金の万年筆です。
セーラー万年筆・四季織:雨音「春雨」使用1ヶ月レビュー

今回この万年筆で「中細」「21金ニブ」は初めて体験するので、どんな感じかとても楽しみにしていました。
MF(中細)の使用感
これまで万年筆のペン先はEF(極細)かF(細字)のどちらかを使っています。

太めの字は小さめの字が書けなかったり、線の繊細な表現が難しいので避けています。
春雨のペン先の細さの展開がなく、MF一択。ペン軸のデザインで選んだことがで、初めてMFの万年筆を使うきっかけになりました。

・・・写真がなんがピンボケしてる気もしますが・・・。(苦笑)
ぱっと見の感じではEFろMFで大差ないかな〜・・・という感じもしますね。もう少し細かい字を書くと差が出てくる感じがします。MFは手帳に細かい字で書くのにはちょっと無理がある感じがしました。
書いた感触ですは、MFは「びたっと紙に接地する」という感じ。ペン先が若干太い分、やはり安定感があるようです。
ペン先が太めの万年筆は、線の繊細さがなくなると思ってあまり使ってきませんでしたが、MFくらいであれば線に表情がでるというか、色気がでるというか・・・細字の良さとはまた違った豊かな表現ができるな・・・と思いました。

これまで万年筆のペン先はFかEFを選んでいましたが、今はMFもありだな、と思っています。
セーラー万年筆のMFはそんなに太くない!
書写や手紙などを書くときにはちょうどいい太さでした
21金ニブの書き味は?

今回21金のニブの万年筆を初めてお迎えしました。
万年筆のペン先は、
- スチール(+金メッキやロジウムメッキ)
- 14金
- 18金
- 21金
など材質で種類があります。金(K)が付いているものは金の含有量を示しています。
数字が大きくなるほどペン先の金属の中で金の含有量が多くなり、金の含有量が多いほど柔らい金属になります。
これまでは、スチールと14金の万年筆は使ったことがありますが、私の指先の感覚ではあまりペン先の柔さかの違いが明確にわかりませんでした。
しかし、今回春雨で21金の万年筆を初めて使いましたが、スチールの万年筆を比較してみると、書き味の柔らかさの違いをはっきり感じました。
スチールや14金の万年筆だけを使っていると、「ペン先が硬い」とは特に思ったことがなかったのですが・・・。
21金の万年筆を使うと「ペン先が硬いというのここういうことか」と気付きました。21金のペン先がグニャグニャにう柔らかい、というわけではなく「滑らか」なんですよね。(ペン先の太さの影響も多少あるとは思いますが・・・。)
書き始めや払いなど、一時的にぐっと筆圧を上げるとき、筆圧が滑らかにペン先に伝わる感覚でした。
MFだけで使うとペン先の柔らかさはあまり感じない
スチールペン先の万年筆を書き比べると「滑らかさ」として21金のペン先の柔さかを感じました

スチールと21金、どっちのペン先がいいか、というと、用途や書く紙、好みでペン先の違いを使い分けるのがいいかな、と思います。
見た目の美しさで書く気分がアガる
ペン先などの使用を加味せず、見た目の可愛さで万年筆を選んだのは今回は初めてかもしれませんが、万年筆に限らず自分の好みのものを手元に置くというのは、とても気分がいいです。

さらにその好みの見た目の万年筆で字を書く、というのは気分がアガります♪
気分良くずっと書いていられるので、ペン習字などに使えば練習が捗ります。
上達したいしたいことは、気に入った道具でするといい、的なことを聞いたりしますが、こういうことなんだな〜と思いました。
まとめ:プチプラ万年筆もいいけどちょっといい万年筆もいい
今回は先日お迎えしたセーラー万年筆の四季織・雨音シリーズの「春雨」の万年筆をお迎えしたので、使ってみたレビューを紹介しました。
昨今はプチプラでも優れた万年筆は多く、「万年筆で書く」という目的は達成しやすいですよね。
一方で、デザインやペン先の質の違いで少し値段が高くなるけど、使うと気分がアガる・書くことがより楽しくなるような「書くこと以外の付加価値」がある万年筆を持つのもいいもんだな、と思いました。

今回の万年筆はプレゼントでいただきましたが、ついに3万円超えの万年筆を手にし、筆記具散財の新たなステージに上がってしまった気がします。(苦笑)
お気に入りの万年筆をお迎えして書くことがますます楽しくなりそうです♪