2021年が始まって、はや数週間。あなたは、年の初めに何か目標は立てましたか?例えば・・・
- 今年はたくさん本を読む!
- 年間の読書○冊!
と「読書」に関する目標を設定した人も多いのではないでしょうか。私もその一人なのですが・・・
何かと気ぜわしい毎日でよほど興味を惹かれる本の出会わない限り、何か知識を得るための読書の優先順位が下がってしまいがちですよね。

新年になるごとに、本を出来るだけ読もうと心に誓うのですが、なかなか読書量が増やせません・・・。
さらに言えば、時間を作って読書をしても、結構あっさりその本の内容を忘れていたりしませんか?(私はそうです。(笑))
特に実用的な本を読んだ直後の「この本の内容を生かして自分の仕事や生活をもっと良くしよう」と思うのに、しばらく経つ間にその内容を忘れてしまてるんですよねぇ。せっかく読んだのにもったいない・・・。
そんな訳で、年明けに読書の目標を立てたと同時に今年は本の読み方、読書術を勉強してみようと思い、1冊本を読んでみました。これが私の今までの「読書の仕方」を変えてくれるきっかけになりました。
今回の記事で紹介する本で・・・
- 時間がなくても短時間で本を読める方法がわかります
- 読んだ本を効率よく記憶に定着させる方法がわかります
- 読んだ本の知識を自分の生活や仕事に生かす方法がわかります
※ちなみに今回の読書術は主に、文芸書以外のビジネス書など知識を得るために読む実用的な本の読書術です。
頭がいい人の読書術 尾藤克之・著
- 出版社 : すばる舎
- 発売日 : 2020/2/5
- 本の長さ : 169ページ
- 価格:(書籍)1,540円 (Kindle本)1,386円(Kindle Unlimitedでも読めます。)
著者はコラムニストや著述家として活躍されている尾藤克之さん。
尾藤さんは年間1000冊の本を読み、400本の本に関する記事を書かれるそうです。これまで読書してきた本の冊数は1万超、記事にアウルなど「アウトプット」してきた本は7000冊以上にのぼるそうです。(すごい・・・!)
本の中でも「読書は楽しい」ということが繰り返し記述されていて、尾藤さんは勉強や仕事のためだけでなく純粋に読書をこよなく愛する読書家でもあるんだろうな、と思いました。
読後、本がたくさん読みたくなる
読後の感想の感想を端的に言うと・・・

今年は効率よく「身に付く」読書ができそうー!
早く色んな本を読みたい!
これまでは「本を読みたいけどなかなか時間が確保できない」「読むのがあんまり早くない」など、読書が捗らない理由を探してみたり、読んだとしても綺麗さっぱり忘れたりしていた私が・・・一体どうしたことでしょう。(笑)
この変化のきっかけは、この本の内容でした。
効率よく身に付く読書方法とは?
読書が捗らない理由を考えるよりも読んだ方が早い、くらいに思えるようになった本書。
年間の読書冊数が半端ない著者の読書スキルやノウハウが惜しげなく紹介されていました。
何を読むべきか、どう読むか、どうやって記憶の残すか・・・色んな読書に関するスキルを紹介している中で私も早速取り入れている、重要なポイントは3つ。
- 本の上部3分の1を頭の中で音読せずに読む
- 本の2割を読めば、全体の8割の重要な情報がわかる
- アウトプットをするところまでが読書
上記の3つ以外にも取り入れて実践していることはあるのですが・・・。今回は長くなるので厳選して3つご紹介します。(興味のある方は、本を読んでみることをおすすめします。)
3つの重要なポイントについてそれぞれ説明しますね。
本の上部3分の1を頭の中で音読せずに読む
「本を早く読むためにはどうしたらいいか」を考えたとき、まず「速読」を想起する人が多いと思います。私もそうでした。
しかし、本書では速読とは違う「3分の1リーディング」と言う著者も実践している読書方法が紹介されています。
「3分の1リーディング」は、「本のページの上部3分の1を読むだけでもある程度内容が理解できる」というもの。
実際本書の中にの半分、3分の1にモザイクをかけたページがあり、3分の1リーディングを体感できるページがあります。

半信半疑でトライしてみましたが、意外と内容を把握できることがわかりました。
このページの「上部」3分の1、というのもミソ。
ページの上部には「主語、述語」という文章の内容を端的に示す言葉が来やすいこと、またビジネス書などの実用書は結論から述べる文体が多いため、ページの上部の情報を拾えば重要なポイントを拾いやすいのだそうです。
ちなみに、この3分の1リーディングをするときは、「頭の中で音読しない」ことも大切な読書術のポイントです。
声を出さなくても頭の中で音読をしてしまうと、読む速度は落ちてしまいます。3分の1リーディングは精読を目的としていないので、文字を目で追って書かれていることがざっくり理解できればOK、だそうです。

慣れるまでは、内容の把握が浅く少し読み返してみる・・・ということもありますが、回数をこなせば重要ポイントを拾い上げたり、実際に目で追わない部分を頭の中で補完し処理する能力は上がっていくのではないかと思います。
本の2割を読めば、全体の8割の重要な情報がわかる
「パレードの法則」と言うのをご存知でしょうか。これはヴィルフレド・パレードと言うイタリアの経済学者が発見した経済学の法則なのですが。
顧客全体の2割が、売り上げの8割を担っている
と言う法則です。
著者自らも自身のキャリアの中で様々なケースにこのパレードの法則が当てはまることを経験して、読書にもまた当てはまるそうです。
つまり、本全体をまんべんなく読むよりも、2割の重要なポイントに意識と時間を集中させることで、その本が言わんとする8割を理解することができる、というわけです。

これまで読書をするとき、特に何か知識を得るために読もうとする本は「はじめから終わりまで舐めるように読まなくては」と思い込んでき来ましたが、この法則を知って、なんか気が楽になりました!
私自身、本、特に何か知識を得るために読む本は、隅から隅までじっくり読むべきと思い込んでいたのですが・・・。
先に紹介した3分の1リーディングと合わせて、本の2割の重要な部分に集中すればいいと考えると読書の敷居がかなり下がる感じがします。
本書の中でも触れていますが、「せっかく読む本の8割を切り捨てるのが勿体無い」と感じる人もいると思います。そういう人は、時間に余裕がある時にゆっくりじっくり好きなように読み返せばOKです。
アウトプットするまでが読書です!
「お家に帰るまでが遠足です!」みたいですが。(笑)
読書の場合は読み終わってもそれで終わりではないんですね。読書は読んだ内容を「アウトプットする」ことで完結です。本書の著者も、自身が読んだ本に関する記事を多く書いています。
確かに、私も面白い本を読んで「これは夫にも教えてあげよう」と思って喋った本の内容は「夫に話して、こんな質問が返ってきて、こんな話したなー」など、夫との話を含め本の内容が記憶に残っていたりします。
また、読んだ内容を話すために、自分の中で本の内容を整理しておく必要があるので自然と理解が深まりますよね。
本書の中では、「読んだ本の内容を誰かに話すだけでもアウトプットの効果が得られる」と紹介されています。しかし、それにとどまらず読み手に文章でアウトプットするテクニックも紹介されいました。(ブログを書く私には参考になりました。)

私が本の内容を潔く忘れるのは、アウトプットしてなかったからなんだなーと合点がいきました。
たくさんの読書に関するスキルが紹介されているので、3つに絞るのが本当難しかったのですが、以上3点が私が本書を読んで特に「重要!」感じた箇所です。
興味が湧いた方は是非、読んでみてくださいね。
まとめ
今回は、自分の読書方法を見直すために読んだ本、
尾藤克之・著「頭がいい人の読書術」
が、新鮮で面白かったのでご紹介しました。
本を短時間で読むことができ、さらに読んだ内容を記憶に定着させ、仕事や生活に活かせるスキルが多く紹介されていました。読後はあなたも私と同じように、
- たくさんの本を読みたくなる
- 本からいろんなことを吸収したいと思う
- こうして誰かに本を紹介(アウトプット)したくなる
ハズです。(笑)
3分の1リーディングなどの読書術を使いこなすには練習が必要かと思いますが、私も日々の読書の中で練習をかねて実践しています。ざっと3分の1読みで読んで、面白かったもっと深く読みたいと思えば、読み返したり精読してみるというのもいいのではないかと思います。(本書の中でも、本の内容を定着させるには1週間後に読み返す「反復読書」も推奨されていました。)
新年の読書の目標意識が鮮明なうちに、まずは本書を3分の1リーディングして読書のモチベーションをあげてみませんか?(私は読書モチベ、上がってます!)
<この記事で紹介した本はこちら>
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