こんにちは、ひみこです。
今日は書道関連の話題。
私が「書道をしている」というと、「字は綺麗に書きたいけど、教室に行くほどではない」という人は結構多いんですよね。(苦笑)
まぁ確かに、私が主に書いているのは
こんなやつなので、一般的にはあまり書く必要ないんですよね。(苦笑)
多分一般的にはペンで書く字だったり、金封の表書きとか実用的なものを習得したいと大人になるほどに思う人は多い感じがします。
そんなわけで、今回は「書道教室に行くほどじゃないけど、独学でペン習字を練習したいな」と思っている方におすすめの方法をご紹介します!
- 私もやってます!「ペン習字トレーニング」
- 「ペン習字トレーニング」ってどんな本?
- 「ペン習字トレーニング」を続けると「賞」がもらえる
- ペン習字トレーニングの進め方
- あれ、見るだけで美文字じゃなかったっけ?
- 私も取り組んでいます!
- まとめ
私もやってます!「ペン習字トレーニング」
「書道教室に行くほどじゃないけど、独学でペン習字を練習したい」人におすすめなのが、「ペン習字トレーニング」です。これ。↓
コツコツ自分でやりたい人にはこの本、おすすめです。
私も師匠の元へ稽古にいく以外に、自分でペン習字の練習をするのに使っています。
「ペン習字トレーニング」ってどんな本?
紹介する「ペン習字トレーニング」という本は、東京都の文京学院大学女子高等学校の「ペン習字」の取り組みを、一般の人も取り組めるように編纂された本です。
古典の名著やことわざ、四字熟語など設定された課題を、なぞり書きや書写で繰り返し書いていきます。
このテキストの面白いところは、課題の予備知識も身につけられるところ。
例えば最初の課題は「竹取物語」の冒頭部ですが竹取物語の概要やあらすじもまとめられています。
自分が書いているものの意味や背景がわかるだけでも楽しくかけますし、書くことでよりその内容を深く理解するすることもできます。
このペン習字トレーニングに取り組む姿勢として
集中して、心を込めて丁寧に
というのが推奨されています。設定された課題に集中して取り組むことで、字を美しく書くことと同時に、集中して物事に取り組むことも身につけることができます。
「ペン習字トレーニング」を続けると「賞」がもらえる
そして、この「ペン習字トレーニング」のもっとも面白いところは、決められた手順を守って、コツコツ書き続けて文京学院大学女子高等学校に提出すると、「ペン習字精励富士賞」という賞で一般の人でも賞状が授与されることです。
授与を認定されるために書く枚数は600枚。
1日書いても5枚まで、1週間で35枚までと規定されているので、最短でも4ヶ月ほどかかります。
決して簡単な道のりではありませんが、1枚のボリュームは大した量では無いので毎日「楽しい」と感じる程度にコツコツ書き続けることが600枚達成の鍵になります。
大人になって何かを継続して賞状をもらうような機会はあまりないと思うので、それを楽しみにコツコツ頑張れそうですよね。
ペン習字トレーニングの進め方
ペン習字トレーニングの具体的な取り組み方をご紹介します。
- 書く用紙はB5版の薄いトレーシングペーパーを用意
- 筆記具は黒かブルーブラックの万年筆かつけペン
- 課題は目次順に1週間で1課題。週のはじめの3日間は手本の上にトレーシングペーパーを重ねてなぞり書き、残りの4日は手本を横に置いて書写する
- 1枚ずつ取り組んだ日付と名前を記入する
- まとめて書かない(1日最高5枚まで。同じページを35枚以上かくと賞が授与されない。)
トレーシングペーパーに書く、というのが肝ですね。
万年筆の滑りが良く気分良く書くことができますし、なぞり書きが非常にしやすいです。
あと必要なのは、つけペンか万年筆。おすすめはペン先がやや太めの方がトレーシングペーパーには書きやすいと思います。私のおすすめ万年筆を2点ご紹介。
使い始めの万年筆のペン先の引っかかりを調整したり、書き手に馴染ませるために、トレーシングペーパーに筆記するという方法があります。これは、トレーシングペーパーに筆記をすることで、ペン先の金属を「研磨」しています。
大切に使って調整した万年筆でトレーシングペーパーにペン習字の練習をすると、ペン先が変化してしまう可能性があります。ご注意ください!
特に、ペン習字トレーニングはたくさん書くことで上達を目指すメソッドなので、万年筆を利用する場合は、ペン先が研磨されても惜しくないものや、ペン習字トレーニング専用の万年筆を用意されることをオススメします。
(2018/04/24追記)
パイロットの替インクのカートリッジはこれ。
万年筆のおすすめ2つ目はこれ。
LAMYの万年筆はペン先が極細字の(EF)でもまぁ太めなので、細字の(F)くらいでちょうどいい感じだと思います。 替えインクカートリッジはこれ。
あれ、見るだけで美文字じゃなかったっけ?
以前「眺めるだけで美文字に!」という記事を書きましたが、(これ。↓)
ペン習字トレーニングの「紙を手本に重ねてなぞり書きをする」という方法は、手本の文字を見て観察するだけでなく、同時に手を動かして「体感」することができるので、美しい文字を「見るだけ」よりも効率よく習得することができると思います。
そのためには、ただなぞり書きをするのではなく、自分が書く文字との違いを考えながら書くといいですね。
進め方の紹介や、賞へのエントリーの仕方は文京学院大学女子高等学校のサイトで紹介されいますので、チェックしてください。(リンクのページの学校紹介の下の方にペン習字トレーニングについて掲載されています)
私も取り組んでいます!
(私が書いているペン習字トレーニングです。)
はい、ここまで紹介してきた「ペン習字トレーニングですが、私も取り組んでいます。私は今年の4月に始めて途中しばらく中断して、10月から再開しているので600枚までの道のりはまだまだです。(苦笑)
実際取り組んで思いますが、クセのない綺麗な文字の手本でこれをコツコツ600枚書けば自然と字が綺麗になるだろうなーと思います。
あと、学生のころの暗唱した古典の名著の冒頭部や、和歌など、懐かしい課題も多く面白くもあり、頭の体操にもなり、そういう点でも面白いです。
私も「ペン習字精励富士賞」を目指して、毎日は書けない日もあるけどコツコツ書いています。
まとめ
はい、今回は「ペン習字トレーニング」をご紹介しました。
ペン習字トレーニングはおよそ2万人が600枚を書ききったペン習字メソッドです。
教室に行くほどじゃないけど、ペン習字を自分のペースでコツコツ手を動かしたい人にはおすすめの練習方法です。
あと、万年筆好きでたくさん持ってるけど、持て余してる人にもおすすめかもしれません。(笑)毎日いろんな万年筆で書く楽しみができます。
字が美しくなるだけでなく、継続して物事に取り組む集中力を養うこともできます。
日本の古典の名著や名句を再認識する機会にもなり、大人の嗜みとしてもいい趣味になるかもしれませんね。
私も「ペン習字精励富士賞」を目指して、ゆっくりコツコツ継続していこうと思います!
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!
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