こんにちは!ひみこ(@himikoraimi)です。
今日は書道関連の話題です!
書道講師の仕事を始めてそろそろ1年たちます。
書道の先生してます、という話をすると「お習字習ってみたい!」という方は多いのですが、大人になるとなかなかお稽古に通ってまで字を習うというのは、ハードルが高いようです。
通うのが難しいから通信講座・・・と思うけど、「1日15分!」とか通信講座の広告に書いてあるけど、自分でコツコツ継続できるか・・・二の足を踏む人が多いのではないでしょうか。
そんなあなたには、100均のペン習字テキストをおすすめします!
税込108円でペン習字が勉強できます!
108円なら失敗を恐れずとりあえずスタートできそうですよね。
そんな訳で今回は、全国的に店舗数が多いダイソー・セリアで販売されていたペン習字テキストを書道講師の私が徹底比較!独学ペン習字のスタートに相応しいテキストをご紹介します!
*独学でペン習字の練習をスタートしたい人
*とにかく安くペン習字を勉強したい人
・・・こんな方に何か参考になることがあるかもしれません。読んでみてください!
>>>オトナ素敵な美文字の練習に!おすすめペン習字テキストをご紹介!
>>>ペン習字にオススメ万年筆3選!書道の先生が初心者にも扱いやすいものをご紹介!
>>>ペン習字を独学したい人におすすめ!ペン習字トレーニングやってます!
今回用意した100均のペン習字テキストは4冊
今回は4冊の100均ペン習字テキストを用意しました。
ダイソーで購入
- 基礎編 美文字練習帳
- すぐに使える実用編 美文字練習帳
セリアで購入
- 美文字が書けるボールペン練習帳
- 楷書 書き込み式ボールペン練習帳
この4冊です。
それぞれ書道を指導する立場も踏まえつつ「大人がペン習字を気軽に勉強して綺麗なじが身につくテキストどれか」という観点で順位づけしてみました。
1位:<セリア>美文字が書けるボールペン練習帳
はい、1位はこれ。
4冊の中では唯一監修者の名前が表紙に記載されています。
監修は太田真采世さん。書家で、書の教室「真鈴社」の代表で、読売書法会評議員などもされている方です。
手本の字が4冊の中で一番綺麗!大人の女性が習得したい字
書家で指導の実績もある先生の字なので当然ですが、クセがなくスッキリ整った女性らしい「たおやか」な印象の字の手本です。
女性がこんな字をさらっとかけたら、素敵だろうなー思います。
薄いテキストで基礎から実用まで網羅されている
100均のテキストでペン習字を勉強する人は「とりあえずお試し」という方が多いと思います。
そういう手軽にペン習字を勉強してみたい人向けに、ボリューム控えめだけと必要な中身を押さえてある課題がいい塩梅でした。
このテキストは、
- ひらがなとカタカナの50音
- 漢字の基本点画
- 手紙・ハガキ
- 年賀状結婚披露宴の招待状の返信
- お悔やみ
- 履歴書
など、基本から実用が簡潔でありながらポイントを押さえて掲載されているので、これを1冊練習すれば、ペン書きが必要な場面が網羅されていています。
手本の字の綺麗さに加えて、テキストの課題のバランスの良さもあり、4冊の中ではこのテキストが一番オススメでした。
2位:<ダイソー>すぐに使える実用編 美文字練習帳
2位はダイソーの実用編のテキストです。
この本の指導・監修は小笠原三子さん。巻末にプロフィールを見ると「硬筆6段、毛筆4段」との記載あり、書家というよりは指導者として活動をされている方のようです。
手本の文字がやや横広い印象
この本の手本の文字は、ややクセを感じます。
1位のテキストの手本のやや縦長で流れるような印象の文字と比較すると、このテキストの手本字は一文字ごとにどっしりとした「楷書らしい楷書」といった印象の文字です。
これは私の個人的な好みの問題かもしれませんが、大人の女性が書くにはなんとなく「くどい」とか「いかつい」感じがします。(あくまで私の好みですが。)
どっしりとした楷書は学生の「硬筆」の手本の参考としては、いい手本になると思います。
実用的な筆ペンの手本があるのが良い!
ボールペン字はある程度かけても、金封の表書きで筆ペンを使うのが全然うまくかけない。という人は結構多いと思います。
このテキストは
- 御祝
- 御霊前
- 寸志
- 内祝
など、実用的な筆ペンの手本も掲載されています。
ただ・・・かな書道をしている者としては、若干手本にするには力量不足かな・・・という気がします・・・(苦笑)
ただ、普段全く筆ペンを持たない人には十分手本になると思います。
もう少ししっかり筆ペンを練習した方はこちらがおすすめです。
3位:<ダイソー>基礎編美文字練習帳
これは、2位のテキストと同じ小笠原三子さん監修。
なので、文字の雰囲気は同じです。
内容は2位のテキストが「実用編」なのに対してこちらが「基礎編」なので、内容はより基礎的な内容になります。
基礎練習が単調…飽きる
こんな感じで、ひらがなや漢字などの基礎的な反復練習ページが続きます。
これ・・・結構飽きます。(苦笑)
書く内容に変化があって楽しい方がペン習字の勉強は楽しいと思うのですが、単調で結構辛いです。
巻末に近くなって、手紙の文面や数字、年賀状などやや実用的な課題もありますがそこに行き着くまでに、飽きます。(2度いう。)
気軽に身につく実用的なペン習字、という観点からはちょっとしんどい内容でした。
4位:<セリア>楷書 書き込み式ボールペン練習帳
えーっと、これは購入して帰って開いて速攻で4位決定でした。なぜかというと
えーっと・・・もはや手本がただの活字なんですね。(苦笑)
確かに「整った字」ではあるけど、なんか違いませんかね・・・これ。
これなら普通にパソコンから活字印刷してきたらよろしいんちゃいますかね?と思うのですが。
文字の中の間隔や余白の取り方の解説は書いてありましたが、やはり活字は文字の中のリズムや強弱を感じにくいので、手書きの手本に手書きの文字であるべきかな、と思いました。
ってことで、このテキストは書道講師の立場としては「無いわ」の一言。(苦笑)
ペン習字独学で勉強するとき気をつけたいこと
今回は見つければ気軽に購入できる100均のテキストを比較してきましたが、100均のテキストに限らず、ペン習字を独学する時に気をつけたいことをご紹介しておきます。
ペン習字の独学で気をつけたいこと
- 自分の好みの字の手本で練習をする
- 書く前に「よく見る」
- 書いたら見直して手本と「比較する」
- 比較して気づいた点を「修正する」
この4点を意識するだけでも上達の速度は上がると思います!
ちなみに過去記事に字の上達に関する記事もあるのでご興味があれば合わせて読んで見てくださいね。
「好みの字の手本」ってどうやって見つければいいの?という方は
青山浩之先生の字は、癖がなくとても綺麗なのでおすすめです。
このテキストは100円では買えませんが。値段のことだけはあります。(笑)
<まとめ>100均テキストでペン習字を独学するならセリアの「美文字が書けるボールペン練習帳」がオススメ!
ということで、今回はダイソーとセリアで購入してきた4冊のペン習字テキストを比較してランキングづけしてみました。
大人っぽい字を実用的な課題で効率よく勉強できるのはセリアの「美文字が書けるボールペン練習帳」です。
ダイソーの2冊は悪く無いけど、バッキバキの楷書なのでどちらかというと学生さん向け。「大人っぽい字」を書きたい人にはやや不向きです。
あと、課題が多すぎて最後までやろうと思うと飽きます。(苦笑)
活字の手本は論外!(笑)
自分の好みの字のテキストを見つけて、是非練習してみてくださいね。
書道の先生の立場としては、誰かに添削してもらうというのも上達の近道です。
独学では続かない、または、独学で字を書くのが面白くなってきたら、ぜひ通信講座や習字教室も検討してみるといいと思います。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!
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